今回のパリ滞在中、フラワーレッスンや花市場、植物園や公園の視察を通して感じた花&植物事情についてレポートいたします。
まずはお花事情ですが、意外でしたがエコロジーな配慮が多くの点でありました。
◆オアシスなどの吸水スポンジは産業廃棄物になる為極力使わない。
⇒アレンジは基本投げ入れにすることで花も長く楽しめる。
◆CO2対策として、フードマイレージならぬフラワーマイレージとでも言うべきか、
極力近隣諸国の花を輸入するようにしている。
◆必要以上の農薬を使わずナチュラルな形状が好まれている。
デザイン的には『シャンペトル』という自然に咲いている草花をイメージした都会的感性で
アレンジするスタイルがここ最近長いことトレンドです。
市場はランジスにある花市場に視察&買い付けに行きましたが、
東京の大田花き市場よりはるかに広くてお洒落なカフェもあって、
かなり気分が上がりますよ。
フラワーレッスンはパリで十数年フローリストとしてご活躍の
濱村純さんのアトリエへ。
とても居心地の良い素敵な時間と空間でした。
その他気づいた点として、パリではあまり観葉植物を置かないようです。
実際市場でも観葉植物の種類は少なかったです。
「花」のほうが身近で愛されているという事なんだと思います。
この辺りがよく比較されるニューヨークと異なる点かもしれません。
やはりNYは男性的で、パリは女性的。
どちらもモダンで洗練されていて大人ぽいことは共通していると思います。
緑化についてと今回後半滞在したゲストハウスのレポートはこちらをご覧ください。
濱村純さんWEBサイト
http://www.junnette.com/atelier/Welcome.html
一級建築士/グリーンライフプロデューサー 吉田美帆